8ma’s blog

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Shimano シフトワイヤー(インナーケーブル)交換

ロードバイクのリア変速用のシフトワイヤーが切れたので、交換するべくシフトワイヤーを購入・・・これがなかなか手こずりました。

さらに、切れてからだとシフトワイヤーの交換もひと手間掛かるので、切れる前に交換時期が分かればなぁと思いつつ、次回に向けてメモ書きです。

シフトワイヤーの購入

 シマノ 105 (R7000コンポーネントのシフトワイヤーは電着コーティングされたOPTISLICKなるモノ。


シマノ の以下WEBページより
https://bike.shimano.com/ja-JP/technologies/component/details/optislick.html

 ちなみにデュラエースR9100)とULTEGRAR8000)のシフトワイヤーはポリマーコーティング。
 OPTISLICKの効率性はステンレスワイヤーと比較して125%くらい、ポリマーコーティング130%くらい。
 価格(2023年10月時点)はステンレスワイヤーで約1,500円、 OPTISLICK 約2,500円ポリマーコーティング約4,000円とそれぞれステンレスワイヤーと比較して167%267%となっています。

 ※ポリマーコーティングはインナーケーブル1本と+α部品で販売されているものを発見。価格は約1,600円(送料込)。これにすれば良かったかも。

アマゾンR7000のシフトワイヤーを購入しようと検索するも、OPTISLICKのシフトワイヤーはアウターケーブルとのセットものしか出てこず、散々探したのですがワイヤー単品では見つからず、結局セットものを購入。



 ワイヤー1本欲しいだけなのに、余分な予備品を抱え込むことに・・・。
 今回はおまけで付いてきた(笑)リアディレーラー側のアウターケーシング(OT-RS900)も交換しました。



 どれほど需要があるのかは「?」ですが、OPTISLICKのシフトワイヤー単品でネットでも販売してもらいたいところです。
 ステンレスワイヤー、OPTISLICKとポリマーコーティングでアウターケーシングのコーティングも違うのかなぁ。

 今回、シフトワイヤーが切れたのは、少々無理な運用が原因?・・・元々53-39Tのチェーンリングが付いていたものを、ヒルクライム用に50-34Tに交換(チェーンを切って1コマ短く)して、さらにチェーンは短いままチェーンリングを53-39Tに戻すという荒技・・・チェーンリングを戻したまでは良かった(チェーン長不足にはならなかった)のですが、変速でつまづきました。
 セカンドからローへスムーズに変速しない・・・あと少し引けばローに入りそう!とケーブル調整ボルトで調整したのですが、数km走ったところであえなくケーブル断裂となりました。

 シマノ推奨はシフトワイヤーの交換と同時にアウターケーシングなども一式交換です。
 通常使用に伴う寿命でワイヤーが切れることは滅多になさそうなので、セット売りしかないのは仕方がないのかなぁ。

 ちなみにケーブル断裂後はリアディレーラーがトップに固定されるので、上り坂要注意です。
 遠出している時にリアのシフトワイヤーが切れたらと考えるとゾッとします。

シフトワイヤーの交換

 デュアルコントロールレバーブラケットカバーをずらして、切れたケーブルの先を捜索するも見当たらず・・・シマノ のディーラーマニュアルを検索してみると、


シマノ の以下WEBページより
https://si.shimano.com/ja/pdfs/dm/RACBR01/DM-RACBR01-03-JPN.pdf

 マニュアルには「レバーをハンドルから外し」とありますが、そんな事をしているとバーテープの交換も必要になり大変な作業になるので、裏ワザではないでしょうがユニットカバーだけ取り外すべく

 ブラケットカバーが少々邪魔をしていますが、とりあえずブラケット下側のネジを外します。


 無事外せました。
 切れたシフトワイヤーの先も一緒に出てきました。
 予想では先端のタイコ(鉛の部分)のすぐ際で断裂している予定でしたが、意外にも数センチ手前での断裂。


 断裂したシフトワイヤーを装着してみたところ。
 どこでストレスが掛かっていたのか、今となっては「?」ですが・・・。
 SLケーブルガイドのあたりが怪しいでしょうか。



 インナーエンドが収まるユニット(銀色の部分)

 シフトワイヤーを通す前にユニットをトップの位置に戻します。

操作前
解除レバー操作後
操作後

 解除レバー(シフトレバーのうち内側のレバー)を10回以上操作して、ユニットをトップ位置に戻して準備万端(笑)
 分かりづらいですが、操作後の写真では銀色のユニットが準備万端、位置についています。
 ブラケット反対側のケーブルカバー(半透明の部品)もブラケットから取り外します。


 ※シマノ のWEBページより

 シフトワイヤーのコーティングに傷がつかないように注意しながら、ワイヤーを通し

 


 インナーエンドをユニットにしっかりと収めます。


 今回は思い至らなかったのですが、SLケーブルガイド(白い部品)も交換した方が良かったかも。
 もしかすると、ここが一番ストレス掛かっているかもしれないので、アウターケーシングとのセットに入れておいてもらった方が良いかなと思いました。


 ケーブルカバーを装着、ユニットカバーも装着してブラケット部分は作業完了です。


 リアディレーラー側の作業は写真を撮り損ねましたので、またの機会にでも。
 注意点は出代が約30mm以内になるようにシフトワイヤーをセットして、インナーエンドキャップを取り付けることです。

 ※シマノ のWEBページより

 その他注意点としては、変速の調子が悪くなったのはワイヤーの伸びによるものなので、リアディレーラーのトップ側調整ボルト、ロー側調整ボルト、エンドアジャストボルトは触らないことも挙げられます。ついつい触りたくなるのですが(私だけ?)、下手に触るとチャリンコ屋の店長に怒られます(笑)
 なお、シフトワイヤーの切断はアウターケーシングに通し終えた後で、最後の仕上げにやりましょう。
 ワイヤーが長く取り回しが悪かったので、先に切断してしまったのですが、リアディレーラー側のアウターケーシングにシフトワイヤーを通す際に少々引っ掛かりが出て通しにくいという目に遭いました。
 切断によりシフトワイヤーの先端がばらけてしまうと、危うくアウターケーシングに通せない事態になりかねません。
 ワイヤーの先端は溶断されており、スムーズにアウターケーシングに通すことができるようになっています。
 くれぐれもシフトワイヤーの切断は最後に仕上げとしてやりましょう。

今回使用した道具


 左から2つ(ペンチラジオペンチ)はインナーエンドキャップのカシメに使用。
 中央から右へワイヤーカッター、4mmアーレンキー(六角レンチ)、プラスドライバー#1
 ※ワイヤーカッターはワイヤー切断時にワイヤーがほつれにくく、ワイヤーが切りやすいのであると便利。無くてもニッパー等で代用可能。



  OPTISLICK とはいえ、摩擦は少しでも減らせればと、左のシリコングリスはSLケーブルガイドなど手の届くところに、右のテフロンルブはアウターケーシングの中に吹き付けて使用しました。

まとめ

 今回実施したシフトワイヤーの交換で分かったことや失敗しないコツなど、注意点をまとめると

 ・シマノ105コンポーネントR7000)のシフトワイヤー( OPTISLICK )はワイヤー単品ではネット販売されていない。
 ・切れたシフトワイヤー(インナーエンド)の取り出しはブラケット下側のユニットカバーを取り外す。
 ・SLケーブルガイドも同時に交換するのが良さそう。
 ・リアディレーラーのトップ側調整ボルト、ロー側調整ボルト、エンドアジャストボルトは触らない。
 ・シフトワイヤーの切断は最後の仕上げに(アウターケーシングに通し終わってから)。

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  決して怪しいサイトへのリンクではありません(笑)



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番外編

 ワイズロードのブログを拝見しているとOPTISLICKもワイヤー単品で販売されている様子。
 

追記

 実店舗でOPTISLICKもワイヤー単品で販売されているのを発見。
 



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